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3階建てアパートの外装塗装
2021年02月14日
昨年の初夏、オーナーのS様よりご依頼いただき塗装工事を行った、3階建てアパートの外壁・屋根塗装の紹介をさせていただきます。
こちらの建物、1~2年ほど前に内部の配管工事を行い、その際に外壁の一部を剥がしたため、左右の両側面だけをその復帰工事にて塗装されたそうです。
その塗装色と同じ色調で残り全体を塗替えしてほしいとのご意向です。
今回の施工予定部分、つまり新築の時のままの未施工部分の建物正面と裏面は、外壁に使われているALCというモルタル系の外壁材に、新築時に施された『リシン仕上げ』という砂状素材を混ぜた塗料の吹付塗装がなされています。この工法は比較的リーズナブルなこと、通気性が高いこと(建物の寿命だけでなく人の健康にも影響)、見た目にも高級感があり好まれますが、耐用年数がとても短くクラックが入りやすく、汚れが付きやすく着いた汚れがほぼ取れない、などのデメリットがあります。
外壁に使用されているALCという外壁材はとても高価かつ優れた素材で、このリシン仕上げとの相性も良いですが、このリシン仕上げのデメリットに起因するALCへのダメージも少なくありません(クラックから水が浸入し耐水性が低いALCパネル自体が崩壊してしまう)。また、この手の吹付塗装は周りへの影響も多少なりともあるため、最近はあまり行われなくなっています。
先に作業工程を簡単に解説します。
足場設置の後、先ずは高圧洗浄。
劣化が進んでおり、高圧洗浄によってリシンが大量にはがれてきます。


わが社は特に高圧洗浄、下地処理をしっかり行うよう心掛けており、そのための手間を惜しみません。
完全乾燥の数日後、ALCパネルの継ぎ目をすべてシーリングの『増し打ち(既存のシールの上から新たなシールを被せる)』を行います。
特にサッシ廻りの防水機能が低下すると、そこから雨水が浸透し、サッシの下側角あたりからALCパネルの内部崩壊につながります。
サッシ廻りの防水重要。
養生、下塗り塗布

上塗り2層 (= 中塗り+上塗り)

という流れになります。
順序としては、各入居者の方々の各ベランダから先に済ませます。
パーツの撤去・養生。
下塗り
仕上げ塗装、パーツ復帰(ベランダ内のリシンの砂の掃除も)
各部屋ベランダが終わったら、そのほかの部分に掛かります。



車庫内部も。
看板文字も。

外壁が終わったところで、屋根塗装も行います。
付属パーツが多数のため、半分ずつ施工。






破風板&鼻隠し板も。












こちらの施工には、ラジカル制御型水性塗料である日本ペイントのパーフェクトトップシリーズを使用しています。
高耐候性、防汚性、透湿性(通気性)、防カビ性、環境への配慮型などの多くの機能を、高い次元でバランスさせている塗料で、ここ数年で一気に注目を集めています
こちらの建物、1~2年ほど前に内部の配管工事を行い、その際に外壁の一部を剥がしたため、左右の両側面だけをその復帰工事にて塗装されたそうです。

その塗装色と同じ色調で残り全体を塗替えしてほしいとのご意向です。
今回の施工予定部分、つまり新築の時のままの未施工部分の建物正面と裏面は、外壁に使われているALCというモルタル系の外壁材に、新築時に施された『リシン仕上げ』という砂状素材を混ぜた塗料の吹付塗装がなされています。この工法は比較的リーズナブルなこと、通気性が高いこと(建物の寿命だけでなく人の健康にも影響)、見た目にも高級感があり好まれますが、耐用年数がとても短くクラックが入りやすく、汚れが付きやすく着いた汚れがほぼ取れない、などのデメリットがあります。
外壁に使用されているALCという外壁材はとても高価かつ優れた素材で、このリシン仕上げとの相性も良いですが、このリシン仕上げのデメリットに起因するALCへのダメージも少なくありません(クラックから水が浸入し耐水性が低いALCパネル自体が崩壊してしまう)。また、この手の吹付塗装は周りへの影響も多少なりともあるため、最近はあまり行われなくなっています。
先に作業工程を簡単に解説します。
足場設置の後、先ずは高圧洗浄。
劣化が進んでおり、高圧洗浄によってリシンが大量にはがれてきます。
わが社は特に高圧洗浄、下地処理をしっかり行うよう心掛けており、そのための手間を惜しみません。
完全乾燥の数日後、ALCパネルの継ぎ目をすべてシーリングの『増し打ち(既存のシールの上から新たなシールを被せる)』を行います。
特にサッシ廻りの防水機能が低下すると、そこから雨水が浸透し、サッシの下側角あたりからALCパネルの内部崩壊につながります。
サッシ廻りの防水重要。
養生、下塗り塗布
上塗り2層 (= 中塗り+上塗り)
という流れになります。
順序としては、各入居者の方々の各ベランダから先に済ませます。
パーツの撤去・養生。
下塗り
仕上げ塗装、パーツ復帰(ベランダ内のリシンの砂の掃除も)
各部屋ベランダが終わったら、そのほかの部分に掛かります。

車庫内部も。
看板文字も。
外壁が終わったところで、屋根塗装も行います。
付属パーツが多数のため、半分ずつ施工。
破風板&鼻隠し板も。
ビフォーアフター画像です。
画像をクリックすると、別ウィンドウで大きな画像が出ます。
画像をクリックすると、別ウィンドウで大きな画像が出ます。


こちらの施工には、ラジカル制御型水性塗料である日本ペイントのパーフェクトトップシリーズを使用しています。
高耐候性、防汚性、透湿性(通気性)、防カビ性、環境への配慮型などの多くの機能を、高い次元でバランスさせている塗料で、ここ数年で一気に注目を集めています
さんまち通りの有名土産物店『じゅげむ』の店先木部塗装
2021年02月05日
コロナ過で市内の多くのお土産物屋さんが臨時休業を余儀なくされた昨年の5月前後、年中無休のお店であった三町の有名店『じゅげむ』様も数カ月間休業なさいました。
朝の時間帯ということもありますが、こんなに人けのないさんまち通りを見たことがありません。

こんな機会もそうそうないということで、休業中に以前から気になっていたというお店の間口と、店舗内の牛串コーナーまわりの木部塗替え工事のご依頼をいただきました。


店舗間口は、看板やヒートン類、格子戸ガラスなどを外してから、ペーパーでひたすら研磨作業。この研磨作業をしっかり行うことで、塗料の密着度を高めます。
あとは、お店のさらなる繁栄を祈るばかりです。
一般家屋の木部塗装ももちろん承っております。
お気軽にご相談くださいませ。
朝の時間帯ということもありますが、こんなに人けのないさんまち通りを見たことがありません。
こんな機会もそうそうないということで、休業中に以前から気になっていたというお店の間口と、店舗内の牛串コーナーまわりの木部塗替え工事のご依頼をいただきました。
店舗間口は、看板やヒートン類、格子戸ガラスなどを外してから、ペーパーでひたすら研磨作業。この研磨作業をしっかり行うことで、塗料の密着度を高めます。
※画像をクリックすると大きな画像が別ウィンドウで出ます。
施工前

研磨後/塗装前養生

施工後

施工前

研磨後/塗装前養生

施工後

施工前

研磨後

施工後


研磨後/塗装前養生
画像を取り忘れ・・・
施工後

研磨後/塗装前養生
施工後
施工前
研磨後/塗装前養生
施工後
施工前
研磨後
施工後
店内、牛串コーナー。
ここは牛コロッケも作っているため、カウンター周りの木に油が染み込んでおり、それを研磨で取り除く作業が大変でした。油が付着していると、塗料ははじいてしまいます。
施工前ここは牛コロッケも作っているため、カウンター周りの木に油が染み込んでおり、それを研磨で取り除く作業が大変でした。油が付着していると、塗料ははじいてしまいます。
研磨後/塗装前養生
画像を取り忘れ・・・
施工後
あとは、お店のさらなる繁栄を祈るばかりです。
一般家屋の木部塗装ももちろん承っております。
お気軽にご相談くださいませ。
【外壁塗装】F様邸の塀垣の塗装施工のご紹介
2021年01月15日
久々の更新の昨日に続き、今日は昨年春に施工した、高山の街中に所在のF様のお宅の塀垣の塗装工事をご紹介いたします。
F様邸の塀垣はモルタル塀で、「スタッコ吹付仕上げ」という通称の、独特の凹凸柄を持つ塗装が施されていたようですが、経年によりその塗膜が所々剥がれ、モルタルそのものも多くのクラック(亀裂)が入った状態になってしまっています。スタッコ仕上げは趣のある柄が好まれていましたが、汚れが付きやすく落としにくいという欠点もあり、近年はあまり行われない施工方法です。




ここまでが下地処理です。
今回のご依頼では、表面に凹凸柄を付けた塗装の仕様にしてほしいとのことで、「マスティック塗装」という塗装仕上げで向かいます。
これは「マスティックローラー(砂骨ローラーとも)」と呼ばれる、乾燥ヘチマたわしのようなスカスカな状態のローラーを使って、モルタル専用のドロドロの下塗り塗料をそれにドボドボっとだっぷり付けて同じ個所を数回か転がして、一定の凹凸柄を付けてゆくという少々特殊な塗装方法で行います。この柄入れは、下塗りの工程のみにて行います。
下塗りはクラック補修を行った次の日以降になります。下の画像で作業を行っているのは、ウチのスタッフの森です。




下塗り被膜が通常より相当厚いため、下塗りから3日をおいてから、中塗り/上塗りの仕上げ塗装を行います。仕上げ塗装は刷毛と通常のローラーを使用します。



アップで見ると、ご覧のような趣のある梨地の表面に仕上がります。

この塗料も、ラジカル制御型水性塗料である日本ペイントのパーフェクトトップですが、耐候性もさることながら、防汚性にも非常に優れています。
参考までに、この施工費用は10万円を少しだけ超える金額で施工させていただきました。
●【一般家屋の外壁塗装】U様邸の外壁塗装施工のご紹介
●上二之町の老舗蕎麦屋『恵比寿』の屋根塗替え工事
●ガレージ鉄骨・鉄部・階段の塗装
●K様のお屋敷の外装木部塗装のご紹介
F様邸の塀垣はモルタル塀で、「スタッコ吹付仕上げ」という通称の、独特の凹凸柄を持つ塗装が施されていたようですが、経年によりその塗膜が所々剥がれ、モルタルそのものも多くのクラック(亀裂)が入った状態になってしまっています。スタッコ仕上げは趣のある柄が好まれていましたが、汚れが付きやすく落としにくいという欠点もあり、近年はあまり行われない施工方法です。
まずは、高圧洗浄機にて劣化塗膜を剝がしながらクリーニングします。

裏側も同様に。

完全乾燥後(3日後)、クラックをモルタル専用の補修材で埋めます。
裏側も同様に。
完全乾燥後(3日後)、クラックをモルタル専用の補修材で埋めます。
ここまでが下地処理です。
今回のご依頼では、表面に凹凸柄を付けた塗装の仕様にしてほしいとのことで、「マスティック塗装」という塗装仕上げで向かいます。
これは「マスティックローラー(砂骨ローラーとも)」と呼ばれる、乾燥ヘチマたわしのようなスカスカな状態のローラーを使って、モルタル専用のドロドロの下塗り塗料をそれにドボドボっとだっぷり付けて同じ個所を数回か転がして、一定の凹凸柄を付けてゆくという少々特殊な塗装方法で行います。この柄入れは、下塗りの工程のみにて行います。
下塗りはクラック補修を行った次の日以降になります。下の画像で作業を行っているのは、ウチのスタッフの森です。
下塗り被膜が通常より相当厚いため、下塗りから3日をおいてから、中塗り/上塗りの仕上げ塗装を行います。仕上げ塗装は刷毛と通常のローラーを使用します。
※画像をクリックすると大きなサイズの画像がでます。
アップで見ると、ご覧のような趣のある梨地の表面に仕上がります。

この塗料も、ラジカル制御型水性塗料である日本ペイントのパーフェクトトップですが、耐候性もさることながら、防汚性にも非常に優れています。
参考までに、この施工費用は10万円を少しだけ超える金額で施工させていただきました。
こちらもご覧くださいませ

●【一般家屋の外壁塗装】U様邸の外壁塗装施工のご紹介
●上二之町の老舗蕎麦屋『恵比寿』の屋根塗替え工事
●ガレージ鉄骨・鉄部・階段の塗装
●K様のお屋敷の外装木部塗装のご紹介
【一般家屋の外壁塗装】U様邸の外壁塗装施工のご紹介
2021年01月14日
1年半以上ブログの更新を怠っておりました・・・
なにかと忙しくて
さて今日は、昨年施工させていただいた古川町のU様のお宅の外壁の塗装工事をご紹介いたします。
今回はこのブログでの外壁塗装の紹介は初めてとなるので、一般の方にもわかりやすいよう多数の画像を添付して詳しく解説していきたいと思います。
少々長くなりますが、どうか最後までお付き合いお願いいたします。


画像は施工前ですが、小雨降る日に撮影したものです。
U様邸は築年数18年ほどで、新築されてから初めての塗装工事となります。
外壁材に雨水が染み込んで湿っている状況なのがわかります。これは塗装施工の時期がすでに過ぎているサインです。
この外壁は、窯業系サイディングというボードを張って施工してあります。近年(ここ30年ほど)の一般家屋の大半が、このサイディングによる工法です。
サイディング工法は、建築材が要求される重量の軽さやあらゆる総合的な品質と、建築コスト低減という相反する問題を高いレベルで結び付けた優れもので、開発当時は革命的なものだったようですが、窯業系ボードは主成分のセメントに木片を使用した繊維質を混ぜ合わせ固めたもので材質自体に防水機能は無く、水分には滅法弱い素材であるので、表面の防水効果が失われると内部に侵入した水分によって一気に崩壊してしまうリスクが非常に高いのが弱点です。製造工場で表面に塗られているのはほとんどが持ちがあまり良くないアクリル系塗料なので、新築から10年、15年も経てば塗替え工事が絶対必要なのです。
このサイディングボードは一定の大きさのものを建築の時に貼り合わせて施工しますが、ボードとボードのつなぎ目は1㎝程度の隙間を持って施工されます。その隙間を埋める“シーリング”という施工が建築時に現場にてされています。シール材という柔らかな弾力を長年失わないゴムのような材料を専用の工具を使ってこの隙間に埋め込んでゆくのですが、これもボードの防水には絶対に欠かせないものです。しかし、このシール材の耐用年数もせいぜい10年前後で、経年で弾力を失って亀裂が出来てきます。そこからも雨水が侵入します。

なので、外壁塗装工事の際のほぼすべての場合、このシーリングの打ち替え工事(古いシール材を取り除いて新しいシール材を打つ)をセットで施工することになります。
まず、U様宅の塗装工事にはどうしても必要である足場設置を、足場専門の業者さんに施工してもらうところから工事は始まります。

足場設置が終わったら、外壁のあらゆるところのチェックを終えた後、塗装の第一工程である、外壁の高圧洗浄を行います。

高圧洗浄を当てたところと当てていないところでは、ご覧のように色の違いがハッキリします。
乾燥した外壁の表面に手のひらを当てると、外壁の表面の色がチョークの粉を吹いたように手に白っぽく付く状態になっています。この現象を「チョーキング」と呼びます。この劣化状態になっているサイディング外壁は、表面の防水機能が失われている状態ということになります。
このチョーキングをエンジン式高圧洗浄機で丁寧に洗い流し、しっかりと取り除く必要があります。ここを雑にやると、塗料の密着が悪くなり、後々間違いなく剥がれてきます。高圧洗浄大切です。
高圧洗浄後、水分が完全に抜けて乾燥したのちに、シーリング工事を行います。
このシーリング工事、これだけを専門に行う業者さんがあり、わが社も小規模な工事以外は専門業者さんに外部委託します。
やはり、専門にやりつけている業者さんは施工がかなり早くキレイだし、正直ウチでやるより単価が安いです(汗)


経年のボード変形でぱっくりと隙間が空いてしまった角部分も、シールで埋めてもらいます。


この他に、アルミサッシの窓枠もすべて、このシーリングの打ち替え作業を行い、防水処理します。
シーリング工事が終わった個所から最低3日を置いてから(夏場の場合)、まず、軒の天井部分(軒天と呼ぶ)の塗装を先に完成させます。
黄色の矢印部分。

同時進行で、塗装しない窓や床、エアコンの室外機や換気扇などの付属品部分に塗料が付かないように、外したりマスキング(養生)を行い、それを終えたところから刷毛とローラーを使って下塗りを行っていきます。
わが社では外壁塗装に使用する塗料は、日本ペイントのパーフェクトシリーズという水性塗料を使用する場合がほとんどです。
この塗料は、「ラジカル制御型塗料」という新しいジャンルのパイオニア的な塗料で、シリコン塗装並みの施工費用でありながら、シリコンを遥か上回る劣化しにくい塗料といわれ、今すごい人気を誇っています。




あ、屋根も同時に塗装していますが、今回は長くなるのでそちらの紹介は割愛させていただきます。
下塗りが完全乾燥した箇所から、中塗り、そして上塗りを行い、仕上げていきます。


外壁の仕上げを大方終えたころ、外階段や鉄骨部分の塗装も行います。施工前

高圧洗浄・さび落とし等ケレン作業後、下塗り

上塗り

最終的にマスキング撤去、各部チェック、タッチアップ等々終えて、足場撤去、完成という流れになります。














お見積もりは無料です。お見積りだけをお取りになる方も結構いらっしゃいます。
お気軽にお問い合わせくださいませ
なにかと忙しくて
さて今日は、昨年施工させていただいた古川町のU様のお宅の外壁の塗装工事をご紹介いたします。
今回はこのブログでの外壁塗装の紹介は初めてとなるので、一般の方にもわかりやすいよう多数の画像を添付して詳しく解説していきたいと思います。
少々長くなりますが、どうか最後までお付き合いお願いいたします。

画像は施工前ですが、小雨降る日に撮影したものです。
U様邸は築年数18年ほどで、新築されてから初めての塗装工事となります。
外壁材に雨水が染み込んで湿っている状況なのがわかります。これは塗装施工の時期がすでに過ぎているサインです。
この外壁は、窯業系サイディングというボードを張って施工してあります。近年(ここ30年ほど)の一般家屋の大半が、このサイディングによる工法です。
サイディング工法は、建築材が要求される重量の軽さやあらゆる総合的な品質と、建築コスト低減という相反する問題を高いレベルで結び付けた優れもので、開発当時は革命的なものだったようですが、窯業系ボードは主成分のセメントに木片を使用した繊維質を混ぜ合わせ固めたもので材質自体に防水機能は無く、水分には滅法弱い素材であるので、表面の防水効果が失われると内部に侵入した水分によって一気に崩壊してしまうリスクが非常に高いのが弱点です。製造工場で表面に塗られているのはほとんどが持ちがあまり良くないアクリル系塗料なので、新築から10年、15年も経てば塗替え工事が絶対必要なのです。
このサイディングボードは一定の大きさのものを建築の時に貼り合わせて施工しますが、ボードとボードのつなぎ目は1㎝程度の隙間を持って施工されます。その隙間を埋める“シーリング”という施工が建築時に現場にてされています。シール材という柔らかな弾力を長年失わないゴムのような材料を専用の工具を使ってこの隙間に埋め込んでゆくのですが、これもボードの防水には絶対に欠かせないものです。しかし、このシール材の耐用年数もせいぜい10年前後で、経年で弾力を失って亀裂が出来てきます。そこからも雨水が侵入します。
なので、外壁塗装工事の際のほぼすべての場合、このシーリングの打ち替え工事(古いシール材を取り除いて新しいシール材を打つ)をセットで施工することになります。
まず、U様宅の塗装工事にはどうしても必要である足場設置を、足場専門の業者さんに施工してもらうところから工事は始まります。
足場設置が終わったら、外壁のあらゆるところのチェックを終えた後、塗装の第一工程である、外壁の高圧洗浄を行います。
高圧洗浄を当てたところと当てていないところでは、ご覧のように色の違いがハッキリします。
乾燥した外壁の表面に手のひらを当てると、外壁の表面の色がチョークの粉を吹いたように手に白っぽく付く状態になっています。この現象を「チョーキング」と呼びます。この劣化状態になっているサイディング外壁は、表面の防水機能が失われている状態ということになります。
このチョーキングをエンジン式高圧洗浄機で丁寧に洗い流し、しっかりと取り除く必要があります。ここを雑にやると、塗料の密着が悪くなり、後々間違いなく剥がれてきます。高圧洗浄大切です。
高圧洗浄後、水分が完全に抜けて乾燥したのちに、シーリング工事を行います。
このシーリング工事、これだけを専門に行う業者さんがあり、わが社も小規模な工事以外は専門業者さんに外部委託します。
やはり、専門にやりつけている業者さんは施工がかなり早くキレイだし、正直ウチでやるより単価が安いです(汗)
経年のボード変形でぱっくりと隙間が空いてしまった角部分も、シールで埋めてもらいます。
この他に、アルミサッシの窓枠もすべて、このシーリングの打ち替え作業を行い、防水処理します。
シーリング工事が終わった個所から最低3日を置いてから(夏場の場合)、まず、軒の天井部分(軒天と呼ぶ)の塗装を先に完成させます。
黄色の矢印部分。

同時進行で、塗装しない窓や床、エアコンの室外機や換気扇などの付属品部分に塗料が付かないように、外したりマスキング(養生)を行い、それを終えたところから刷毛とローラーを使って下塗りを行っていきます。
わが社では外壁塗装に使用する塗料は、日本ペイントのパーフェクトシリーズという水性塗料を使用する場合がほとんどです。
この塗料は、「ラジカル制御型塗料」という新しいジャンルのパイオニア的な塗料で、シリコン塗装並みの施工費用でありながら、シリコンを遥か上回る劣化しにくい塗料といわれ、今すごい人気を誇っています。

あ、屋根も同時に塗装していますが、今回は長くなるのでそちらの紹介は割愛させていただきます。
下塗りが完全乾燥した箇所から、中塗り、そして上塗りを行い、仕上げていきます。
外壁の仕上げを大方終えたころ、外階段や鉄骨部分の塗装も行います。施工前
高圧洗浄・さび落とし等ケレン作業後、下塗り
上塗り
最終的にマスキング撤去、各部チェック、タッチアップ等々終えて、足場撤去、完成という流れになります。
最後に、ビフォーアフターをご覧くださいませ。
※画像をクリックすると大きな画像が別ウィンドウで出ます。
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お見積もりは無料です。お見積りだけをお取りになる方も結構いらっしゃいます。
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上二之町の老舗蕎麦屋『恵比寿』の屋根塗替え工事
2019年06月07日
高山の著名な老舗蕎麦店『恵比寿』本店様より、屋根塗替えのご依頼をいただいた時の工事を紹介させていただきます。
恵比寿は明治31年創業。
画像の左下に一部が写る、由緒ある神社のように物々しい雰囲気の”こけら葺き”の屋根が付いた、ステンドグラスの技術で作られたというガラス製の看板(!)は、建物とともにその創業当初からある120年前の貴重な骨とう品だそうです。すごい


古い町並みの只中なので、観光客がすごく多い(上の画像は古い町並みにある商店が休日である火曜日の早朝なので人けはまばら)。ゴールデンウイーク明けの客足が落ち着いたという時期とのことでしたが、時間の経過とともにたくさんの人が往来します。なので作業にはなにかと気を使います。
恵比寿様いわく、こういう場所だとなかなか屋根の塗替え工事の依頼も踏ん切りがつかなかったそうで、屋根も結構ダメージが進んでしまっていました。
市の景観条例の指定地区なので、屋根の色も施主の自由というわけではありません。町内の担当の方への色の許可の申請をし、通ってからの工事となりました。色の選定も極限られているのです。


例によって、すべての金具や付属品を撤去し、
時間を掛けて高圧洗浄。
その後はいたるところに発生している赤さびを徹底的に、
ひたすらグラインダとワイヤーブラシで除去し、
そこに黒錆転化剤を塗布していきます。





徹底的なサビの処理後は下塗り(サビ止め塗装)。



塗装仕上げ後、約1週間ほど後に金具類の復帰をします。
新品の金具を取り付けているところ。





徹底した下地処理が、塗装を長持ちさせます。ふなさかメンテナンスが一番こだわっているところです。
恵比寿は明治31年創業。
画像の左下に一部が写る、由緒ある神社のように物々しい雰囲気の”こけら葺き”の屋根が付いた、ステンドグラスの技術で作られたというガラス製の看板(!)は、建物とともにその創業当初からある120年前の貴重な骨とう品だそうです。すごい
古い町並みの只中なので、観光客がすごく多い(上の画像は古い町並みにある商店が休日である火曜日の早朝なので人けはまばら)。ゴールデンウイーク明けの客足が落ち着いたという時期とのことでしたが、時間の経過とともにたくさんの人が往来します。なので作業にはなにかと気を使います。
恵比寿様いわく、こういう場所だとなかなか屋根の塗替え工事の依頼も踏ん切りがつかなかったそうで、屋根も結構ダメージが進んでしまっていました。
市の景観条例の指定地区なので、屋根の色も施主の自由というわけではありません。町内の担当の方への色の許可の申請をし、通ってからの工事となりました。色の選定も極限られているのです。
例によって、すべての金具や付属品を撤去し、
時間を掛けて高圧洗浄。
その後はいたるところに発生している赤さびを徹底的に、
ひたすらグラインダとワイヤーブラシで除去し、
そこに黒錆転化剤を塗布していきます。
徹底的なサビの処理後は下塗り(サビ止め塗装)。
塗装仕上げ後、約1週間ほど後に金具類の復帰をします。
新品の金具を取り付けているところ。
徹底した下地処理が、塗装を長持ちさせます。ふなさかメンテナンスが一番こだわっているところです。
ガレージ鉄骨・鉄部・階段の塗装
2019年05月30日
3年前の工事になりますが、国府町のK様のお宅のガレージの塗装工事のご紹介をさせていただきます。

このガレージの上部は一面がすべてバルコニーのような屋上で一面防水フロアになっています。
しかし鉄部は全体的にかなりのサビが出ています。特に屋上に上がる階段のサビは顕著です。

ウチにご依頼される前に他の塗装業者の方に見積もりを取られたとのことですが、この階段はやってもすぐサビが出てしまい意味が無いから階段部分はやらないほうが良いと言われた、とK様はおっしゃっていました。
「ウチではこのサビは止める自信がございます」と告げ、階段部分を含めたすべての箇所の見積もりをご提示させていただきました。
結果、ウチの見積もりのほうが費用が高かったとのことでしたが、K様はウチを選んでくださいました。






先日、近所で塗装工事を行ったついでにK様のガレージを久しぶりに見せていただきました。
3年後の現在も、階段部分を含めサビ、剥がれは出ていませんでした。

サビの出ている物件の塗替え時の防錆処理も、自信がございます。
できる限りのサビの除去と、二重の防錆処理を行っているからです。
わが社の塗替え工事は、10年後・15年後に差が出る施工を心掛けて作業しています。
一度ご相談くださいませ
このガレージの上部は一面がすべてバルコニーのような屋上で一面防水フロアになっています。
しかし鉄部は全体的にかなりのサビが出ています。特に屋上に上がる階段のサビは顕著です。
ウチにご依頼される前に他の塗装業者の方に見積もりを取られたとのことですが、この階段はやってもすぐサビが出てしまい意味が無いから階段部分はやらないほうが良いと言われた、とK様はおっしゃっていました。
「ウチではこのサビは止める自信がございます」と告げ、階段部分を含めたすべての箇所の見積もりをご提示させていただきました。
結果、ウチの見積もりのほうが費用が高かったとのことでしたが、K様はウチを選んでくださいました。
赤サビ水研ぎ除去後、黒サビ転化処理
サビ止め塗装(下塗り)
仕上げ塗装後
施工前
サビ除去ケレン後、サビ止め塗装
施工後
先日、近所で塗装工事を行ったついでにK様のガレージを久しぶりに見せていただきました。
3年後の現在も、階段部分を含めサビ、剥がれは出ていませんでした。
画像は施工当時のものです。
サビの出ている物件の塗替え時の防錆処理も、自信がございます。
できる限りのサビの除去と、二重の防錆処理を行っているからです。
わが社の塗替え工事は、10年後・15年後に差が出る施工を心掛けて作業しています。
一度ご相談くださいませ
折板屋根の塗装のご紹介
2019年05月14日
今日は、折板(せっぱん)と呼ばれるトタン屋根の塗装について書きます。

この折板というのは上記がぞうのようにトタンをジグザグな形にたて方向に折ってあるふきかたの屋根で、雨仕舞い・水はけが極めて良く、サビが発生しにくいというメリットがあります。
工場や倉庫などの大きな箱型の建造物によく使われるほか、一般家屋の場合はガレージの屋根として多く使われる工法です。
今回紹介の屋根は一般住宅に併設するガレージです。日の出町のS様のガレージにて。


ご覧のように、この折板屋根の場合は鋼板そのものはなかなかサビが出ませんが、鋼板をガレージ鉄骨に固定する多数のボルトナットが必ずサビてしまいます。
私どもの施工ではこのハイセットナットを塗替えの機会にすべて新品に交換するよう施主におすすめいたします。
高圧洗浄の後にすべてのナットを撤去。構造上の理由などで撤去できない部分も含めて、この部分のサビを特殊工具で除去します。
これは「ボルトブラッシャー」という工具で、ボルトナットのサビ落としを一瞬にして行なえる高価な専用工具を使います。このブラシをドリルに付けて、ボルトにセットしてグルグルっと回すだけでナットごと磨かれてサビの大半が除去されるのです。
この工具は主に、橋の橋脚などのボルトナットが大量に使われているモノのさび落としで使用されます。これが無いと手作業で延々と時間を要します。



さび落としをしたのちに黒サビ転化剤を塗布し、ボルト部分に養生をしてから塗装しますが、場合によってはハイセットナットごと塗装します。



当然ナットの脱着工賃やハイセットナットのパーツ代が費用に上乗せされますが、屋根を長持ちさせるという塗装本来の目的を考えれば安価だと思います(ハイセットナットの新品パーツ代は非常に安価です)。
この折板というのは上記がぞうのようにトタンをジグザグな形にたて方向に折ってあるふきかたの屋根で、雨仕舞い・水はけが極めて良く、サビが発生しにくいというメリットがあります。
工場や倉庫などの大きな箱型の建造物によく使われるほか、一般家屋の場合はガレージの屋根として多く使われる工法です。
今回紹介の屋根は一般住宅に併設するガレージです。日の出町のS様のガレージにて。
ご覧のように、この折板屋根の場合は鋼板そのものはなかなかサビが出ませんが、鋼板をガレージ鉄骨に固定する多数のボルトナットが必ずサビてしまいます。
私どもの施工ではこのハイセットナットを塗替えの機会にすべて新品に交換するよう施主におすすめいたします。
高圧洗浄の後にすべてのナットを撤去。構造上の理由などで撤去できない部分も含めて、この部分のサビを特殊工具で除去します。
これは「ボルトブラッシャー」という工具で、ボルトナットのサビ落としを一瞬にして行なえる高価な専用工具を使います。このブラシをドリルに付けて、ボルトにセットしてグルグルっと回すだけでナットごと磨かれてサビの大半が除去されるのです。
この工具は主に、橋の橋脚などのボルトナットが大量に使われているモノのさび落としで使用されます。これが無いと手作業で延々と時間を要します。
真っ赤にさび付いたボルトナット
ボルトブラッシャーをセットして電動ドリルを回す
サビが取れ、鉄があらわになってピカッと光っています 素晴らしい工具
さび落としをしたのちに黒サビ転化剤を塗布し、ボルト部分に養生をしてから塗装しますが、場合によってはハイセットナットごと塗装します。
黒サビ転化剤を塗布後、丸1日以上置いて完全乾燥させてから
下塗り(サビ止め塗装)全面施工
塗装が完了し完全乾燥後に新品のハイセットナットを取り付け
当然ナットの脱着工賃やハイセットナットのパーツ代が費用に上乗せされますが、屋根を長持ちさせるという塗装本来の目的を考えれば安価だと思います(ハイセットナットの新品パーツ代は非常に安価です)。
K様のお屋敷の外装木部塗装のご紹介
2019年05月08日
今日は国府町はK様のお屋敷の外装木部の塗替え工事をご紹介いたします
K様のお屋敷は和風ですが、のきに”雲”がいっぱいついて木口という木口を白く塗ってある神社仏閣のような様式を取り入れた飛騨特有の造り・・・ではなく、アカ抜けた雰囲気でありながら重厚な、お屋敷と呼ぶにふさわしい街中ではかなり大きな邸宅です。門構えもりっぱです。

飛騨の建築様式とは違い、柱や梁を沢山表に出している主屋ではありませんが、お屋敷が大きく、画像には写っていませんが広い敷地の中に幾棟も重なるように建てられているので、破風板だけでもかなりの数と述べ長さになります。
特徴的なのは窓格子が多いこと。この窓格子が塗装作業では結構大変なのです。
窓格子は細く長い部材を沢山組み合わせて構成されているので、柱や梁のように面が単一方向ではなく四方八方に向いていてなおかつ非常に細かいため、大きさの割には研磨作業や塗装作業に大変な手間ひま時間を要するのです。
サンダーなどのマシンが入らない部分が大半のためほとんど手作業となります。しかもこちらの施工前の状態は前回塗替えの際と思しき塗膜密着不良による塗膜ベロベロ剥がれが窓格子のあちこちに・・・
この木部の塗装で密着不良が起こる原因は、ほぼ2つのケースになります。一つは木に相性の合わない塗料を塗布し、それが雨や直射日光が当たり晒されて剥がれるケース、もう一つは塗装の前の下地処理、劣化塗膜の除去や目荒らしの研磨(業界用語でケレン作業と呼ばれる)をしっかり行わずに塗料を塗布しているケース。
ケレンをせずに塗装すると塗料は絶対密着しません。今回のケースはあきらかに後者ですね。雨や直射日光があたる土台などの部分はちゃんと剥がれずに密着している。このケレン作業の手を抜くと、キレイな仕上がりにならないのは勿論、後にまた剥がれが十中八九起きてきます。
とにかく時間を掛けて、地道にしっかり研磨作業を行い、完全なケレンを心掛けて施工します。大変ですが塗装の基本中の基本です。避けて通れません。







もうひとつついでに、このケレン作業を省いたと思しき物件をご紹介



外装木部の塗装は、結構このような手抜き作業と思しき状態が確認できますね。
塗装って、美観もさることながら、対象物の保護が一番の目的です。塗料が密着しないと、まったく保護にならず塗装の意味がありませんので。
K様のお屋敷は和風ですが、のきに”雲”がいっぱいついて木口という木口を白く塗ってある神社仏閣のような様式を取り入れた飛騨特有の造り・・・ではなく、アカ抜けた雰囲気でありながら重厚な、お屋敷と呼ぶにふさわしい街中ではかなり大きな邸宅です。門構えもりっぱです。

飛騨の建築様式とは違い、柱や梁を沢山表に出している主屋ではありませんが、お屋敷が大きく、画像には写っていませんが広い敷地の中に幾棟も重なるように建てられているので、破風板だけでもかなりの数と述べ長さになります。
特徴的なのは窓格子が多いこと。この窓格子が塗装作業では結構大変なのです。
窓格子は細く長い部材を沢山組み合わせて構成されているので、柱や梁のように面が単一方向ではなく四方八方に向いていてなおかつ非常に細かいため、大きさの割には研磨作業や塗装作業に大変な手間ひま時間を要するのです。
サンダーなどのマシンが入らない部分が大半のためほとんど手作業となります。しかもこちらの施工前の状態は前回塗替えの際と思しき塗膜密着不良による塗膜ベロベロ剥がれが窓格子のあちこちに・・・
この木部の塗装で密着不良が起こる原因は、ほぼ2つのケースになります。一つは木に相性の合わない塗料を塗布し、それが雨や直射日光が当たり晒されて剥がれるケース、もう一つは塗装の前の下地処理、劣化塗膜の除去や目荒らしの研磨(業界用語でケレン作業と呼ばれる)をしっかり行わずに塗料を塗布しているケース。
ケレンをせずに塗装すると塗料は絶対密着しません。今回のケースはあきらかに後者ですね。雨や直射日光があたる土台などの部分はちゃんと剥がれずに密着している。このケレン作業の手を抜くと、キレイな仕上がりにならないのは勿論、後にまた剥がれが十中八九起きてきます。
とにかく時間を掛けて、地道にしっかり研磨作業を行い、完全なケレンを心掛けて施工します。大変ですが塗装の基本中の基本です。避けて通れません。

ケレン作業中
塗装後
ケレン後の門

塗装後の門

施工前
施工後
もうひとつついでに、このケレン作業を省いたと思しき物件をご紹介
施工前・・・これは酷い。掃除もせずにただ塗ったんですな
ケレン作業後
塗装施工後
外装木部の塗装は、結構このような手抜き作業と思しき状態が確認できますね。
塗装って、美観もさることながら、対象物の保護が一番の目的です。塗料が密着しないと、まったく保護にならず塗装の意味がありませんので。

瓦棒葺き屋根も金具をすべて撤去してから施工すべし!
2019年05月06日
飛騨の家屋には現在も、瓦棒葺き(かわらぼうぶき)と呼ばれる鋼板屋根(トタン屋根)が結構多くあります。
近年施工の住宅は横葺き(段葺き)と呼ばれる葺きかたがかなり多くなっていますが、トタン屋根は瓦棒(かわらぼう)葺きに代表される縦葺きのほうが、横葺きと比較して雨仕舞いがかなり良いのがメリットです。
雨仕舞いが良い=水はけが良いということですが、鋼板屋根(トタン屋根)にとってサビも発生しにくいということ。
この瓦棒葺き屋根のサビに対するウィークポイントは、雨水が一番停滞&残留しやすい屋根の最下部先端、つまり軒先と、雪止めアングルを固定する「スノーストップ」と呼ばれる金具が取り付けてある部分になります。軒先は屋根に落ちた雨がすべてそこを経由して雨樋に落ちてゆき、落ちてゆく水は折り目の先端に停滞しやすい性質のため、構造上どうしてもサビが発生しやすい条件が整っています。
一方のスノーストップが取り付けてある瓦棒部分は、経年による汚れ、泥、虫の死骸などが隙間に詰まってしまいます。
その汚れ・ゴミが水分を長時間停滞させてしまい、その結果赤錆腐食につながります。このスノーストップを外すと、ほぼすべてのお宅で赤錆が発生しており、もっと進んでいると腐食で穴が開いてしまっているケースが少なくありません。

私の経験上、3軒に1軒はこのスノーストップの下が腐食で穴が開いてしまっており、ここから雨漏りに至る大きな原因となります。
この金具を外して、そのサビや穴の処置を行わない施工、金具を付けっぱなしの施工というのは私ども業者としては楽ですが、それは完全な手抜き工事と考えています(残念ながら現状はそういう施工が大半です)。
赤サビはトタン屋根にとってガン細胞です。この赤錆というガンの治療をせずに塗装しても塗料が付かないため、すぐに表面に出てきます。
ふなさかメンテナンスは、この瓦棒葺きトタン屋根の塗替え工事はすべての付属金具の撤去を行ってから施工します。
グラインダーやワイヤーブラシ等で赤錆を除去後、黒サビ転化処理(残留した赤サビを薬品で黒サビに転化しトタンの酸化を止める処理)を行ったうえで下塗り(サビ止め塗装)を行い2重のサビ止め処置を施します。その後に穴を塞ぐ処置を行い、その後に中塗り・上塗りを施します。



ほとんどのケースで撤去したスノーストップは再利用が不可能な状態(赤サビによる腐食で)のため、塗装完了後は基本的にスノーストップを新品にしていただくことを施主の方にご理解いただいて見積もり・施工をさせていただいております。


近年施工の住宅は横葺き(段葺き)と呼ばれる葺きかたがかなり多くなっていますが、トタン屋根は瓦棒(かわらぼう)葺きに代表される縦葺きのほうが、横葺きと比較して雨仕舞いがかなり良いのがメリットです。
雨仕舞いが良い=水はけが良いということですが、鋼板屋根(トタン屋根)にとってサビも発生しにくいということ。
この瓦棒葺き屋根のサビに対するウィークポイントは、雨水が一番停滞&残留しやすい屋根の最下部先端、つまり軒先と、雪止めアングルを固定する「スノーストップ」と呼ばれる金具が取り付けてある部分になります。軒先は屋根に落ちた雨がすべてそこを経由して雨樋に落ちてゆき、落ちてゆく水は折り目の先端に停滞しやすい性質のため、構造上どうしてもサビが発生しやすい条件が整っています。
一方のスノーストップが取り付けてある瓦棒部分は、経年による汚れ、泥、虫の死骸などが隙間に詰まってしまいます。
その汚れ・ゴミが水分を長時間停滞させてしまい、その結果赤錆腐食につながります。このスノーストップを外すと、ほぼすべてのお宅で赤錆が発生しており、もっと進んでいると腐食で穴が開いてしまっているケースが少なくありません。
私の経験上、3軒に1軒はこのスノーストップの下が腐食で穴が開いてしまっており、ここから雨漏りに至る大きな原因となります。
この金具を外して、そのサビや穴の処置を行わない施工、金具を付けっぱなしの施工というのは私ども業者としては楽ですが、それは完全な手抜き工事と考えています(残念ながら現状はそういう施工が大半です)。
赤サビはトタン屋根にとってガン細胞です。この赤錆というガンの治療をせずに塗装しても塗料が付かないため、すぐに表面に出てきます。
ふなさかメンテナンスは、この瓦棒葺きトタン屋根の塗替え工事はすべての付属金具の撤去を行ってから施工します。
グラインダーやワイヤーブラシ等で赤錆を除去後、黒サビ転化処理(残留した赤サビを薬品で黒サビに転化しトタンの酸化を止める処理)を行ったうえで下塗り(サビ止め塗装)を行い2重のサビ止め処置を施します。その後に穴を塞ぐ処置を行い、その後に中塗り・上塗りを施します。
グラインダーにてサビ除去後、残留赤サビを黒サビ転化剤で処理
下塗り
穴を塞いだ後にその部分を下塗り
ほとんどのケースで撤去したスノーストップは再利用が不可能な状態(赤サビによる腐食で)のため、塗装完了後は基本的にスノーストップを新品にしていただくことを施主の方にご理解いただいて見積もり・施工をさせていただいております。
腐食が進んで、撤去したスノーストップは再利用不可。廃棄処分です。

横葺き鋼板屋根(トタン屋根)の塗替え、O様宅
2019年05月06日
30数年ほど前からでしょうか、横葺きのトタン屋根の邸宅が飛騨でも増えてきた様子。見栄えが良いのがメリットといえばメリット。古川町にお住いのO様の、今はお住まいになっていない国府町にあるご実家もそのひとつ。
しかしこの横葺き屋根、“サビが非常に発生しやすい”というトタン屋根にはあってはならないデメリットがあるのです。
見た通り折り目が横方向に幾重にも重なっている構造で、水分はこの折り目の先端に停滞しやすい性質があり、尚且つ水は狭いところに入り込む習性「毛細管現象」という性質があるため、各折り目の中に雨水が入りやすい。
この折り目は屋根を葺いた直後はある程度の隙間があるので中に入った水分も乾燥しやすいのですが、毎年積雪などの重みで段々隙間がつぶれてゆく。この狭くなった隙間に入った水は乾燥しにくく、日光で熱せられてトタンが熱くなると水分が付着した部分の鋼板は早々にサビが発生してしまうのです。
これを最初の塗替え工事の際に高圧洗浄で折り目の中の汚れをしっかり洗って、完全に乾燥してから折り目の隙間の中にしっかりと塗料を入れて塗装してあれば良いのでしょうが、不十分な洗いと不十分な塗装という施工が反ってサビを誘発して、後年折り目からサビ汁が流れ出る状態になってしまいます。
塗装すると雨水は水玉になるので、塗装の前と比較して水分が乾きにくくなるのです。この水玉が中途半端な塗装部分に長時間停滞してしまいサビを誘発してしまうのです。雨がかかったり日光に晒される部分の塗装施工は絶対中途半端なことをしてはなりません。
表面に出ているサビならばグラインダーで無理なく除去できますが、この折り目の中のサビはマシンが入らない。ワイヤーブラシ等使って手作業でシコシコやっても思ったように除去できないのです。この折り目の中のサビの除去は不可能と断言しても良いくらいです。O様宅も、そんな状況の屋根でした。



本来ならば葺き替えを薦めるほどのレベルでしたが、O様はそんなに遠くない将来取り壊すつもりだけど、しばらくは維持しておきたいのでとりあえず延命だけでもできればというご意向でした。ならばとできる限りの処置を取るため高圧洗浄機で十分に洗浄した後に、さらにつぶれた折り目をケレン(革スキ)で広げて中のサビをピアノ線ブラシ(ワイヤーブラシの中でも特に強い!)で延々と手作業で水研ぎを行い、できる限りのサビ取りを行った後に完全に乾燥させてから下塗り、折り目の中にもたっぷりとサビ止め塗料&仕上げ塗料を吹き付けで入れ、表面はローラーで仕上げ塗装を行う。
サビ取り作業は大変どえす~


これで3年間、サビ汁が流れて出てこなければ、この延命処置は成功といっても良いかと思います。
特に横葺き屋根は早め早めの塗替え対応と、ちゃんとした塗替え施工が必要です。早くてもダメな施工は屋根の寿命を縮めますから。
しかしこの横葺き屋根、“サビが非常に発生しやすい”というトタン屋根にはあってはならないデメリットがあるのです。
見た通り折り目が横方向に幾重にも重なっている構造で、水分はこの折り目の先端に停滞しやすい性質があり、尚且つ水は狭いところに入り込む習性「毛細管現象」という性質があるため、各折り目の中に雨水が入りやすい。
この折り目は屋根を葺いた直後はある程度の隙間があるので中に入った水分も乾燥しやすいのですが、毎年積雪などの重みで段々隙間がつぶれてゆく。この狭くなった隙間に入った水は乾燥しにくく、日光で熱せられてトタンが熱くなると水分が付着した部分の鋼板は早々にサビが発生してしまうのです。
これを最初の塗替え工事の際に高圧洗浄で折り目の中の汚れをしっかり洗って、完全に乾燥してから折り目の隙間の中にしっかりと塗料を入れて塗装してあれば良いのでしょうが、不十分な洗いと不十分な塗装という施工が反ってサビを誘発して、後年折り目からサビ汁が流れ出る状態になってしまいます。
塗装すると雨水は水玉になるので、塗装の前と比較して水分が乾きにくくなるのです。この水玉が中途半端な塗装部分に長時間停滞してしまいサビを誘発してしまうのです。雨がかかったり日光に晒される部分の塗装施工は絶対中途半端なことをしてはなりません。
表面に出ているサビならばグラインダーで無理なく除去できますが、この折り目の中のサビはマシンが入らない。ワイヤーブラシ等使って手作業でシコシコやっても思ったように除去できないのです。この折り目の中のサビの除去は不可能と断言しても良いくらいです。O様宅も、そんな状況の屋根でした。
折り目のいたるところからサビ汁が流れ出ているO様のご実家の屋根
折り目の中のサビが酷い・・・
本来ならば葺き替えを薦めるほどのレベルでしたが、O様はそんなに遠くない将来取り壊すつもりだけど、しばらくは維持しておきたいのでとりあえず延命だけでもできればというご意向でした。ならばとできる限りの処置を取るため高圧洗浄機で十分に洗浄した後に、さらにつぶれた折り目をケレン(革スキ)で広げて中のサビをピアノ線ブラシ(ワイヤーブラシの中でも特に強い!)で延々と手作業で水研ぎを行い、できる限りのサビ取りを行った後に完全に乾燥させてから下塗り、折り目の中にもたっぷりとサビ止め塗料&仕上げ塗料を吹き付けで入れ、表面はローラーで仕上げ塗装を行う。

↓ 下 塗 り ↓
↓ 施 工 後 ↓
これで3年間、サビ汁が流れて出てこなければ、この延命処置は成功といっても良いかと思います。
特に横葺き屋根は早め早めの塗替え対応と、ちゃんとした塗替え施工が必要です。早くてもダメな施工は屋根の寿命を縮めますから。
賃貸ガレージのシャッター塗装工事の紹介
2019年05月06日
今年3月にすでに終わった塗装工事ですが、私がガレージを1カ所お借りしている広瀬町のK様からのご依頼で、ガレージのシャッターの塗替え工事を行いました。キレイになったと喜んでいただけました。
K様のガレージシャッター塗装は昨年に引き続き2棟目になります。シャッター取手は新品に交換、シャッター番号はカッティングシートにて印字しています。
K様、ありがとうございました。

施工前

下地処理(スポンジ研磨剤で水研ぎ&高圧洗浄)

施工後

K様のガレージシャッター塗装は昨年に引き続き2棟目になります。シャッター取手は新品に交換、シャッター番号はカッティングシートにて印字しています。
K様、ありがとうございました。

施工前
下地処理(スポンジ研磨剤で水研ぎ&高圧洗浄)
施工後
はじめまして『ふなさかメンテナンス』です。
2019年05月06日
高山市国府町で建物の塗装業(屋根の塗装や内外壁塗装、鉄骨階段の塗替えなどなど)を営んでおります、『ふなさかメンテナンス』と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。



どうぞよろしくお願いいたします。
舩坂です
